2007年7月14日土曜日

中国産うなぎ

中国産ウナギ弁当の販売中断 サークルKサンクス2007年07月13日
 冷凍食品大手「加ト吉」がウナギを輸入していた中国の食品企業が、中国政府から輸出停止の処分を受けたことがわかり、加ト吉は13日、安全性の再点検を始めた。加ト吉は「輸入時に適切な検査と手続きで安全性を確認済み」としているが、このウナギを使った弁当を販売するサークルKサンクスは13日、安全性が確認されるまで販売と予約受け付けを一時中断すると発表した。

http://www.asahi.com/food/news/NGY200707130018.html

肉まんにダンボールを入れていたとか、毒入り歯ブラシとか中国の安全性に対する

不信、不安は増大するばかりです。

韓国に期限切れの薬を送ってくれと打診した北朝鮮の言い分がおもしろい。

「中国製は危険だから」だって。

将軍様も中国製品を見限ったのか。

最近の報道も中国=安全ではないといった論調です。

しかし、当然の事ながら全ての企業がそうではない。

今回紹介した記事にもあるウナギを例にとってみましょう。

私は前職で水産のバイヤーをしていた関係で、中国福建省と広東省の池と工場を
視察しました。

餌を無投薬にする為の苦労、生産コストがかかるが良い品質を維持する努力。

池揚げでの選別、配送中に別のウナギを入れられないか監視する徹底振り。

工場に運び込まれるときでさえ2重、3重のチェック体制。

ここまですれば安全な商品をお客様に供給できるなというバイヤーとしての自信に繋がりました。

全ての中国の商品が安かろかろうではありません。

まずはそこからスタートすべきです。

国内の加工場、池も何軒か視察しましたが、

私が取引していたうなぎ工場は中国がナンバーワンでした。

骨やひれを丁寧に取っている工場は日本にはありません。

もっとも今年の土用の丑の日は中国産は売れないでしょう。本来は味や安全性が求められている筈な

のに、中国産か国産かの状況となってしまっています。

私はいまでもウナギをたべるのなら、私が発注した中国の工場産を食べています。

安全だし、安心だし、おいしいし。(他のスーパーのウナギはわからない)

でもお客さんは中国産はたべないだろうな。

風評被害。

とにかく断片的なものの見方は危険。

包括的なものの見方をしましょう。

貿易なしでは成り立たない日本に住んでいる以上、オールオアナッシングでは片付けられない問題です。