2007年11月10日土曜日

船場吉兆の落日

<船場吉兆>湯木社長「食べ物に償いたい」
11月9日22時23分配信 毎日新聞



会見で頭を下げる船場吉兆の湯木正徳社長=大阪市中央区の大阪府商工会館で2007年11月9日午後7時9分、森田剛史撮影

 賞味・消費期限切れに続いて新たに判明した原材料や産地の偽装--。「船場吉兆」(大阪市)による「吉兆天神フードパーク」(福岡市中央区)での菓子や総菜の期限切れ販売は、大阪本店による牛肉や鶏肉の産地偽装などに発展した。「農林水産省の調査で初めて知った」と繰り返す船場吉兆。だが、農水省は「組織的で長期間にわたり行われていた」とみる。会見で湯木正徳社長(74)は「父貞一が築き上げたブランドに汚点を残し、償い切れない。一料理人として、社長を辞任し、食べ物に対して償いたい」と話したが、“名門の失墜”は、いったいどこまで広がるのか。

 「弁解の余地なく、誠に申し訳ありません」。9日午後7時、大阪府商工会館(大阪市中央区)で、湯木社長と長男の喜久郎取締役(44)、次男の九州統括の尚治取締役(38)は頭を下げ、湯木社長と尚治取締役の辞任を発表した。このほか、役員報酬の6カ月50%カット▽管理監督体制の確立▽物販品の営業の当分の自粛--などを表明した。

 先月28日に福岡市で賞味・消費期限切れ販売問題が発覚して以降、湯木社長が会見したのは初めて。湯木社長は時折ため息をついたり、目をうつろにしながら報道陣の質問に答えた。

 湯木社長は牛肉の産地偽装について、「鹿児島牛、佐賀牛も但馬牛にそんしょくはないと思っている。長く慣例化していたんでしょう」と説明。しかし、「農水省の調査で初めて知った」と強調し、「(課長クラスの)仕入れ担当者だけが承知していたが、販売側も知らなかった」と話した。

 農水省の見方を問われると、喜久郎取締役が「農水省がどうみているかは農水省に聞いてください」と声を荒らげる場面も。また、鶏肉の不適正表示も「京都の20年来のつきあいの業者が、品不足になったためブロイラー肉にしていた」と述べ、会社側は知らなかったと説明。湯木社長は「値段も地鶏の値段で仕入れており、信頼を裏切られた。問いただすと『地鶏とは言っていない』と業者は答えた」と淡々とした様子で話した。

 一方、吉兆天神フードパークでの賞味・消費期限切れ販売については、湯木社長と尚治取締役が「会社の関与はなく、全く知らなかった」と現場のパート責任者の判断だったことを改めて強調した。【反田昌平、犬飼直幸】


現場のパート責任者の責任にする最低のおやじですね。

もし期限切れの販売がパートさんの独断だったとしたらそこにあるはいけいはなんでしょう。

それは、利益優先主義による現場への締め付けに他ならない。

だいたい責任者とはいえ、無断で賞味期限を延ばすような事をするわけない。

「こうすれば利益は出るんだ」と手引きした社員がいるはず。

社長がしらなくても、現場を知っている取締役やそれに順ずる輩の組織ぐるみであることはまちがいありません。

名門の名前が泣いている。

船場以外の吉兆はどのような目でみているのでしょうか?

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