2007年4月25日水曜日

学力テスト

学校現場に懸念と評価 「競争、序列化につながる」 全国学力テスト実施
 43年ぶりの“復活”となった24日の全国学力テスト。過去には地域間や学校間競争をエスカレートさせた経緯があるだけに、九州の小中学校現場にも「競争激化と学校の序列化につながる」との根強い不安を抱えたままの実施となった。一方で、「全国的な学力状況と比べながら一人一人の学力が把握でき、指導改善に役立つ」との声も上がった。 現場の最大の懸念は「テスト結果が独り歩きしないか」(福岡市の40代女性小学教師)だ。大分県の男性小学教師(48)も「結果が学力のすべてと誤解され、点数主義が保護者にも学校にも出てくる」と危惧(きぐ)する。 文部科学省は結果を都道府県別でしか公表しないが、市町村教委や学校が独自判断で結果を公表することも認めている。 多くの教委は公表の有無をまだ決めていないが、熊本市の50代の男性中学校長は「校名が分かる形の公表は学校間競争をあおる。当校は公表しない」と言い切る。中学校の学校選択制を実施している福岡県久留米市の50代男性中学教師は「公表は親の学校選択に影響し、点数のいい学校が良い学校とならないか」と指摘。公表の仕方に強い関心を示した。 また、福岡市の50代の男性中学校長は「テスト結果が教師の評価につながったら、教師の指導目的がテストの点数稼ぎになりかねない」と言う。佐賀市の中学校で数学を教える30代男性教師は「指導力チェックに使われ、教員を入れ替えるようなことがありはしないか」と警戒する。 こうした不安の一方で学力テスト自体を評価する声は少なくない。 「学力は(家庭だけでなく)地域や住民の教育意識なども反映される。結果が悪ければ悪いなりに課題が見えてくる」と結果の総合的活用に期待するのは、福岡県内の男性小学教師(39)。北九州市の男性小学校長(59)は「全国的傾向が分かれば指導にめりはりがつけやすくなる」と言う。 福岡県内の男性小学校長(50)は「結果の比べっこをして、指導の改善を教師個人や校長任せにしては駄目」と学校全体で取り組む必要性を強調。「国も県教委、市町村教委も結果の分析をして、改善策を示してほしい」と注文した。=2007/04/25付 西日本新聞朝刊=
2007年04月25日00時26分


全国一斉の学力調査が一部の学校を除きおこなわれました。

実に43年ぶりだそうです。

さて、賛否両論の今回のテストに、私の息子も参加しました。

どうだった?との質問に、「普段のテストより簡単!」との事でした。

いつも良い成績ではない息子の一言で「えっ?」と聞き返してしまいました。

賛否両論ありますが、生徒たちにとってはある程度の緊張感をもって試験をする事は決してわるい事ではないと思います。

問題は運営する側。

自分の学校を良く見せたいばかりに得点を上積みする為、子供たちの成績を改ざんする担任や校長!

事実、広島県三次市では、市独自の成績向上策に取り組んで全国平均の模擬試験の結果が向上した反面、点数アップが学校毎ノルマ化した為、生徒の答案用紙に正解を書き加えた教師がいたそうです。

おそらく氷山の一角でしょう。

民間でも、インセンティブを確保する為に実際の営業成績を良く見せたり、経常利益を確保する為の手法として「スキル」を無視した人員削減をしたりする事があります。

学校間の競争=校長のプライドとなって真の子供たちのテストが形骸化する事の方が問題です。

政府が何かやると必ず文句を言う評論家なりキャスターがいますが、とにかく子供たちの今後を考えた意見を言ってもらいたいものです。

安倍総理が沖縄補選で「文句をいうのは誰でもできる!野党が何をやってきたんだ」とおっしゃっていましたが、評論家のみなさんも民主党とおなじいわれ方をしないようにお願いします。

ただし、今回のテストにはプライバシーに関する事まで質問が及んでいたそうです。

ただでさえ「タカ派」イメージの安倍総理!

憲法問題よりも、選挙よりも、子供たちの教育をしっかりやって下さい!

伊吹文科相で大丈夫?

野党のみなさんもしっかりして下さいヨ!

投票率が下がるのは野党の責任ですよ。

0 件のコメント: