2007年4月30日月曜日

柔道日本選手権

<柔道>鈴木が体重無差別日本一 全日本選手権 柔道の体重無差別日本一を争う全日本選手権が29日、東京・日本武道館で行われ、2年連続で同じ顔合わせとなった決勝は鈴木桂治が石井慧に優勢勝ちし、昨年の雪辱を果たして2年ぶり3回目の優勝を遂げた。鈴木は8日の全日本選抜体重別100キロ級に続く2冠。前回、史上最年少で優勝した石井は2連覇を逃した。 (毎日新聞)


昨年の雪辱を果たした鈴木選手おめでとうございます。

決勝では昨年と同様の決勝となりましたが、今回は準決勝での対決が大きくわかれたのかもしれませんね。

鈴木選手はきれいな小内刈りで開始早々一本勝ち。

対する石井選手は井上選手と時間いっぱいまで戦い、優勢勝ちを収めました。

(引手を離しての技の掛け逃げのように見えましたが、手数の多さでの優勢勝ち)

石井選手は井上選手との対決は喧嘩四つでしたので、引き手争いと寝技での勝負に体力を使い、準決勝での体力の温存が大きく響いたかもしれません。

いずれにしろ、石井選手はまだ若い。昨年の最年少優勝、本年の準優勝と柔道史上に名が残り今後も活躍する事は間違いないでしょう。

ところで、以前は世界で優勝するより、全日本で優勝する事の方が数倍難しいといわれていました。

近年ではそうでも無い(全日本チャンピオンは必ず世界選手権を取れる)ようです。

その要因としては柔道の世界普及(全世界でのスポーツ人口でNO1)と外国人のパワー、そしてルールが上げられると思います。

日本のルールでは有効までしかないのですが、海外ルールは効果からあり、指導の出される時間が早い。

技を掛けるのでは無く、転ばす事、ポイントを取りに行く事が主体となってきている事も要因でしょう。

今回の判定でも明らかにポイントは無いはずの転び方が、有効と判定され副審も意義を言わなかったところを見ると、日本のルールも「欧米か!」して来たかもしれませんね。

かつて柔道の創始者嘉納治五郎先生が、世界中に柔道を広め、幻と終わった戦前の東京オリンピック招致に駆け回った頃に今の状況をおそらく予想はしていなかったでしょう。

一本勝ちが柔道の醍醐味ですが、これはあくまでも見ている側の論理ですね。

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