2007年5月11日金曜日

子供の命

赤ちゃんポスト運用開始 熊本の慈恵病院、国内初
 熊本市の慈恵病院は10日正午、養育が困難な親から新生児を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)の運用を始めた。昨年11月の構想発表から半年。「命を救う最終手段」「子捨てを助長する」と賛否両論の中、本格的なものとしては国内初となる取り組みが動きだした。
 この日は病院1階の新生児相談室に設置された「ポスト」の縦50センチ、横60センチの扉のロックが解除され、外部から開けることが可能となった。
 慈恵病院の蓮田太二理事長は「うれしい半面、緊張している。困っている方が相談できる窓口という、大きなシンボルマークになってほしい」と強調。賛否については「それぞれの考え方があっていいが、命を助けるのが1番。理解が深まるようにと思い、やってきた」と話した。
 病院にはこの日朝から、妊娠に関する相談や悩み、設置に対する意見などの電話がひっきりなしにかかったという。
 安倍晋三首相は同日「子どもを匿名で捨てていくことはあってはならない。悩みを抱えているなら相談してほしい」と述べ、運用を重ねて批判。一方、設置を許可した熊本市の幸山政史市長は記者会見で「(運用を)地域全体で支えていきたい。最終手段として必要という思いは変わらないが、こういう施設が使われない社会でないといけない」と語った。
 市が7日に開設した24時間の電話相談窓口には、9日までに30件の相談があったという。
 ポストは扉を開けると、体温程度に温められた保育器があり、赤ちゃんを置くことができる仕組み。同時にブザーが鳴り、院内のスタッフが駆け付ける。
 熊本市などによると、ポストに置かれた新生児は病院で保護された後、通常は児童福祉法に基づき乳児院へ。生みの親が不明のままか、名乗り出ても養育が困難な場合は里親や児童養護施設に預けられることになる。
 ただ、赤ちゃんの状態によっては親が保護責任者遺棄罪などに問われる可能性もある。熊本県警の幹部は「衰弱したり虐待された子どもが置かれることも考えられる。法と証拠に照らして慎重に捜査する」と話した。
(2007/05/11 01:54)


賛否両論の中、スタートした熊本の赤ちゃんポスト。

何の施設でもない一般家庭の玄関先に放置され、衰弱死、凍死するケースがある状況の中では今回の慈恵病院の措置は正しいと思います。

安倍首相は匿名で放置する事に対して反対の立場を取られましたが、そもそも捨て子がある社会の最高責任者は安倍首相です。

教育に力を入れるという安倍首相の考えは素晴らしいとおもいますが、教育を受ける前に死んでしまう乳児の事をもっと考えなければ。

将来がある子供たちが虐待され続け、精神的、肉体的に傷を負って生きてゆくより、本当の意味で子供が欲しい里親に出したほうが幸せになると思います。

1番大切な事は「命」を守る事です。

熊本市の幸山政史市長は「こういう施設が使われない社会でないといけない」とおっしゃいました。

「運用を地域全体で支えていきたい。最終手段として必要という思いは変わらない」とも言っています。

地方行政のトップとして、現実を直視した立派な発言だったと思います。

どんな状況でも「命」を守る事が最優先です。

国の大きな政策には時間がかかります。

熊本市のような対応が今後、各自治体でも検討されるべきです。

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